Endless SHOCKの感想と母の話

Endless SHOCK 20th Anniversary.を観劇した感想と母の話

（観劇した日の夜 新幹線で想いが溢れポチポチ打っていたのですが力尽きて放置していました…大分タイムラグがありますがよろしければ…🙏）

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前回のお手紙に引き続き、母のことばかりです。すみません、、大好きなもんで、、

今回の内容は本日、2020年2月11日に帝国劇場にてEndless SHOCK 20th Anniversary. を観劇した個人的な感想と母との思い出です。

あと、前回初めて投稿した「私がTravis Japanへ送った手紙」

https://nmi5sw7.hatenablog.com/entry/2019/12/31/142958

を読んで下さった皆さま、ありがとうございました。すぐに消そうかと思っていたのですが消さないで欲しい、多くの人に読んで欲しいという声を沢山頂きましたので残すことにしました。

何と言ったら良いのか、、ありがとうございます。私たち家族を思った優しい言葉や同じ経験をされた方、病院で働く方の言葉が胸に沁みました…。

私も考え方が少し変わり母との記録を、私の今の気持ちを忘れないように文字にして残そうと、はてブロを日記のように書いていこうかなと思います。もう少しゆるめに☺️

私が初めて母とendless SHOCKを観に行ったのは2019年3月21日の帝国劇場公演でした。もうそれから約一年経つんだなあ。

母との最期の遠征もSHOCKでした。

それは梅田劇場で2019年9月15日だったので割と最近です。

ということは最期に一緒に観たSHOCKからは5ヶ月経つのかあ。

今回は虎者の時のように意気込んでとかではなく、普通に楽しむつもりで行きました。毎回毎回母のことばかり考えて意気込んで行くと疲れちゃうからね、、写真は持って行くけど

開演時間になり序曲、メドレーになった挿入歌が流れ、聞こえてくるのと同時に母との会話、遠征した風景が一気に、一瞬で蘇りました。

あそこがあーだった、ここがどーだった、あそこの光一くんが！松倉くんが、元太が、如恵留くんが！とか、、楽しく会話したこと、、

本当に演奏が始まった直後自分でもびっくりするほど涙が溢れ出しました。効果音で言うと大粒でボロボロ ボロボロ…（ジブリのような）

さっきまでニコニコワクワクだったのに人ってこんなに急に感情が変化して涙が出るんだ…と驚きました。

結局ほぼずっと、約３時間弱号泣してました…もうカラカラ…いま絶賛頭痛中です…。

母と一緒に舞台やコンサートに行くと、私は帰りに2人で感想を言い合うことがとてもとても楽しくて大好きだったんです。

そうだった、3月の帝劇 初SHOCKの時も、地元の新幹線の出口で別れるまでの数時間、ずっと興奮しながらその日見た感想を言い合っていました。特に母はその日、初遠征、初光一くんと初トラジャだったのでとてもとても嬉しそうでした。

遠征は疲れるし大変だけど行って良かったって、また行きたいなって。嬉しかったです。やっと親孝行が出来るな、と。

その後梅田公演の当落があり、当たった時はガッツポーズして興奮気味に母に伝えました。

そしてチケットが届き、また驚きました、、とても前の方だったのです、、チケ運も席運もない私が、、（この年は異様でした、全て母の為だったんだと思います）

そして当日、どんどん前まで歩いていく、初めての感覚に興奮し、着席してあり得ない程の近さに公演ギリギリまで興奮、公演が始まり圧巻のステージに2人してぽかーんと開いた口を両手で押さえながら終始見入ってしまいました。

序盤の光一くんが頭上から登場するシーンはあまりの近さに「ひゃぁあ」と小さく悲鳴上げた母に笑ってしまったのを、今日そのシーンを見て思い出し、ふふっと笑みが溢れました。

その日もやっぱり観終わってすぐ感想をホテルに着くまで、良い大人が2人で夜道をワーキャーしながら話してました。

母が「今日見てて気付いたんだけど松倉くんのよくやってるあの顔が可愛くて！」って言うので「それ私もいっつも思ってた！分かるかも！どんな顔？動画見よ！」「見よ見よ！」と、めちゃめちゃ疲れてて今すぐにでも寝たかったはずなのに、謎のハイテンションで情報局のサマパラや単独コンサートなど、なんだかんだ全部見て2時過ぎに就寝しました笑

次の日は姉と妹と合流して大阪観光の予定だったのに…

この時した友達のような会話が本当に本当に、楽しくて嬉しくて、嬉しくて、、こういうのはこれが最期だったのかあ、と思い出に耽ります。

あとですね、、実はこの日、SHOCKを見終わったあと母は頭痛と吐き気で一時、歩くのを休憩する程の体調不良になっていました。そんな母を初めて見たので驚きました。劇中感動で泣き過ぎたからかな？と本人が言い、確かに私も泣いて頭痛になる事はあるし、ホテルに着いてからは全くそんな素振り見せなかったので、一時的なものだったのかと、その時はやり過ごしてしまったのですが、これは前兆の一部だったのかと今は悔やんでなりません。

2人楽しかったとはいえ、無理させてごめんね、、なんで私は流してしまったんだろう、悔しいよ、、今でも物凄く後悔しています。

感想を書くつもりだったのに思い出話が長くなってしまいました…次から感想を書きます！

今年のSHOCKは去年と比べ、自分のストーリーの見方が大きく変わりました。以前は物語にのめり込み、メインキャラクター3人の中でもやはり主人公、コウイチにばかり集中してしまいました。

ですが今回は気付いたらリカに目が行き、とても感情移入していました。

リカはカンパニーも舞台も絶頂で幸せの中、突然大好きで大切な憧れの人を亡くしてしまいます。物語が進むにつれて、とても重要となるリカの気持ちの変化、整理のさせ方、心の成長が自分と重なり、とても共感したのです。

リカがコウイチに抱く想いは恋。私は母なので関係は違うのですが、愛情という部分が一致していたので共感してしまったのかもしれません。

劇中、看護師さんから亡くなったと知らされた直後にコウイチが戻ってきて、リカが思わず抱きしめながら「もうどこにも行かないで」というシーン。とてもリカに共感し、涙で前が見えませんでした。

私もきっと同じように蘇った母を目の前にしたらこの行動を取るんだろうなあ。もういなくならないでって強く抱きしめて…。

このリカのシーンともう一つ、タツヤがやっと自分の思いを素直にコウイチに告げ、タツヤを褒め、感謝を伝えるシーンはあり得ないのですが良いなあ、羨ましいなあと思いながら見てしまいました。

いいなあ、いいなあ、生き返って、もう一回会えて、思いを伝えたり普通に会話ができて何より触ることが出来るだなんて、、作られた物語なのに本気でそう思ってしまいました…。もう1人、そんな発想に驚く自分もいて劇中感情がぐちゃぐちゃでした。

あり得ない話ですが実は、もう数え切れない程考えていました。母がもし、もう一度現れたなら、限られた時間の中で私は何が出来るのかな、咄嗟に言いたかったことが言葉に出来るかな？やっぱりまず抱きしめるのかな？ちゃんと愛を伝えられるかな？それとも早すぎるよ、もっと自分大事にしてよと怒ってしまうのかな、、とかもう沢山 沢山…尽きません。

その他にも現実とフラッシュバックした瞬間はオーナーが電話でコウイチが亡くなったと伝えられたシーン。そのときの反応が当時の祖母の反応と重なりました。

それとリカが看護師さんからネックレスを受け取り、コウイチのことを伝えられるシーンも、、搬送された病院の家族控え室でみんなで待機しているときに、看護師さんから父に、母の指から外された結婚指輪が入った透明な小さな袋を渡された時を思い出しました。

劇を集中して見ているつもりなのに時折、突然フラッシュバックする記憶たちに驚きました。

人間の脳ってすごい、、

そんな感じで常に涙 涙だったのですが、追憶の雨は大洪水でした…。

弱々しく衰弱しきったタツヤと、自分の魂を表すかのように力強く踊るコウイチが対照的で、その2人に加わるオーナーの切ない歌声を含め、3人それぞれの思いで歌い踊る姿に胸が熱くなりました。そしてその時の歌詞が、、タツヤの複雑な思い、残された者の辛さが充分に分かってしまって……。

雨音が 窓に打ちつける朝は目醒めると 

頬に残った涙のひとすじの痕跡 

胸の何処かで貴女の残像 

ひとりで探し求めた証

忘却の湖へと沈めた はずなのに…

貴女と過ごした日々が甦るのは 

忘れたフリを繰り返しながら

自分をいつもごまかしたから?

あの日サヨナラを交わせたなら…きっと

こんなにも やり場のない痛み知らずに

この胸を撃つ追憶の雨は

貴女を愛している証だと今、気付いた

どうしても振り返りたくて検索したけど歌詞が少し違う気がする…？こんな感じだったっけ？古いのかな？もう一度聞きたい……。

（インスタLIVEではカットされてしまいました…😭）

またその他でも、コウイチが既に亡くなっていると知ったときのカンパニーの反応。

大桜での去年との変化。コウイチが居なくなり、その場に残されたネックレス。優しく愛情に満ち、全て出し切ったという表情でカンパニーを見つめるコウイチ。ありがとう、あとは任せた、というような…。

1番ラストのCONTINUEでのみんなの表情や言葉。そして歌詞、、

書くとどんどん長くなってしまうので割愛しますが、もう本当に本当に、、去年とは全く違う思いで受け止め、全てが胸に突き刺さりました。

決して病んでる訳ではないのですが、母の死から私は もういつ死んでもいいや。とよく考えるようになっていました。

別に 死にたい という訳では無いと思いますが、何となく今死んでも特に何も思い残すことは無いなあ。

死んだら母に会えるのかなあ。

だったら会いたいよなあ。

とか、仕事中などぼーっと考えることが増えていました。

ですが観劇してハッとしたというか、少し気持ちが変わったように思います。

これは決して自慢ではありませんが、、最近はチケットが当たり過ぎていました。仕事と遠征の都合で日祝のお昼公演しか応募できない上、20thのチケットだなんて、ただでさえ当たらない舞台として有名なSHOCK、絶対に当たらないと思っていました。

ダメ元で応募したチケットはまさかの見事当選で、喜びの気持ちもあったのですが、どうしても大きな不運があったから、ここで今年のラッキー運の帳尻合わせしようとしてるつもりなのか、今更 運を使って私の機嫌を取ろうとしないでよ…こういう運はもう要らないから母のこと無かったことにして…と怒ってしまいました。今思うと情緒不安定ですね、、性格が捻くれていてすみません…。

後々考えると、このネガティブ過ぎる考えや、自分の死への思いなどから気持ちを切り替える為に今このタイミングでもう一度endless SHOCKを見ろと、見て考え直せと、母からの遠回しなメッセージだったのかもしれない、と後々感じました。

たまたま当たったのではなく、必然だったんだと、「偶然は無い、あるのは全て必然」という言葉を知っていましたが、それをより一層 強く感じた1日でした。

実は母が亡くなって丁度2週間後に初めて母が夢に出てきてくれました。それも何故か内容が少しSHOCKに似ていたのです…笑

長い夢だったので簡単に説明すると、自分が亡くなったことに気付いていない母が家族の前に現れ（母は倒れた翌日だと勘違いしている）、数時間一緒に過ごしたり、色んな人に会うことが出来ました。そして家族で母に本当のことを伝えるか相談し、どうなってしまうか分からないけど伝えようと決断したところで、母が気付きました。

「もっと、倒れてから一年とか頑張ったのかと思ったんけど短かったんだね…でもこんなに沢山の方が告別式に来てくれて、とても嬉しかった。園児が集まってたところは絶対賑やかだったね笑」と。

そうやって寂しそうな笑顔で感謝を告げる母を最後に、スッと目が覚めました。

不思議な夢です。絶対に忘れたくなくてすぐにメモ機能に残しました。でも打ってる途中からだんだん薄れていくのが嫌で、悲しかったのを覚えています。

初めて見た夢がこれで、その後 声を発する母の夢は見ていません。その後もポツポツと夢を見ましたが、夢なら母に会えるのに全て死後の母ばかりなのです…。なんでなんだろう…それだけまだ自分の中でショックが大きいのかな…どうせ夢なら生前の母に合わせてくれ…といつも思いました。

＊＊＊

入力はここで力尽きていました…笑

2月に新幹線で打って力尽き、インスタLIVEを見てまた打って力尽き、、

実はありがたいことに、endless SHOCK eternal 2020に当選することが出来ましたので10/10(土)に観劇して参りました。

そしてやっと早くこの文章を完成させなければ…と思い出したのです、、笑

上記に綴った母との最期の遠征と、ほぼ1年ぶりにまた大阪の梅田劇場、それもSHOCKの舞台に足を運ぶことが出来ました。

こんな世界的な感染症が流行る状況の中、またほぼ同じ時期、場所のSHOCKに当選し無事に行って帰ってこれたことに、更に繋がりを感じずにはいられませんでした。

去年、母と行ってまた絶対来よう！と約束した飲食店も無くなっていないか心配でしたが、そのまま変わらず同じ場所にあり、妹と喜び合いました。

eternalの内容は、コウイチが亡くなった3年後のお話。当時どう思っていたのか、3年経った今みんなは何を思っているのかが明らかになるストーリーでした。

やはり劇中、同じ会場だったので去年母と一緒に見た席、景色を思い出したり、キャラクターへの感情移入で涙したりしました。

でも1番胸に刺さったのは、どんなシーンでもみんなの近くにコウイチがいたことです。もうこの世の人では無くなって、3年経っても常にみんなの近くで優しく見守って下さっているのです。その光景が母と重なりました。

私はこんなこと言って良かったのか分かりませんが、告別式で母に「空の上からじゃなくて、近くで見守っていてください」とお願いしました。

きっときっと、いつも家族の近くを行ったり来たりして見守ってくれているのかな、、と思います。

もうすぐで一周忌です。この一年、本当にあっという間で、でもやっぱり長くて、色々なことが変わりました。最初はこの違和感だった変化が段々日常になっていくのも、あまり得意ではありませんでした…母の居場所が、いた形跡がどんどん無くなってしまうようで、、残された者が生きていく上でしょうがないのですが、何かある度に母のことを思います。

一周忌、こんな状況ですが無事に行えますように、、何事も無く家族や親戚みんなで大好きな母を思う時間が過ごせますように。

執筆期間、帝劇でSHOCKを見た2020年2月〜梅芸でeternalを見た2020年10月まで空いてしまったので読みづらい点が多かったかもしれませんが、ご了承下さい…。ほぼ私の気持ちの変化日記のようなものなので…😢

また、最近Travis Japan様宛にもう一度お手紙を書きました。1年間の間に色々感じたこと、御礼したいことが沢山ありましたので、、

もしかしたら次回はそれを投稿するかもしれません。

では、、、最後まで読んで頂きありがとうございました。皆さんもご家族、ご自分を大切に大事にして下さい。

剛くんの大好きな言葉を借りて、

空と心は繋がっています。

2020.10.14

私がTravis Japanに送った手紙

まずはじめに、決して明るい内容ではありません。このブログは私が母の最期をどうしても伝えたくてTravis Japanへ送った手紙の内容です。とても、とてもとても重いです。

初めてのはてぶろなのではじめかた、使い方が分かりません、、思ったことを話していく感じで書いていきます。

私は未だに手紙の内容を含め、この行動が正しいかは分かりません。

不謹慎だと思われる方もいるかと思います。

ですがどうしても自分の中で処理しきれず、トラジャに母の想いを伝えたくて、それを文字にすることで少し気が紛れた様な気がしたので手紙を出し、はてぶろにも上げてみることにしました。

もしかしたらすぐに消すかもしれないです。

手紙を書いた当時、郵送ではなくどうしても舞台のファンレターボックスに入れたかったので限られた時間で書き上げました。

今読むと文脈や日本語がおかしいです。そっと目を瞑ってください…笑 

そして純粋にファンレターの内容を公開するのはとてもとても恥ずかしいですね…笑

Travis Japan様へ

初の主演舞台、毎日の公演本当にお疲れ様です。今回の手紙は重たい話になってしまいますが、どうしても皆さんに母のことを伝えたくて筆を取った次第です。

忙しくてゆっくりできる時間が中々ないと思いますが、皆さんに読んで頂けると幸いです。

私の母は先日10月28日の夜に突然倒れました。約3日間、昏睡状態ながらも頑張ったのですが、結局一度も目を覚ますことも意識が戻る事もなく31日の昼、47歳という若さで帰らぬ人となってしまいました。

病名はクモ膜下出血でした。前触れは全くなく本当に、本当に突然でした。もうすぐで1ヶ月経ちますが未だに信じられません。

私の家族は父、母、三人姉妹の5人家族です。私たち姉妹が去年の夏あたりからトラジャを好きになると、無趣味でジャニーズにも詳しくなかった母がいつの間にか、私たちに負けず劣らずトラジャの熱烈ファンになっていました。

母はトラジャの若者ながら、誰よりも必死に努力し、プロ顔負けのダンスをする姿に胸を打たれたそうです。また姉が如恵留くんと、私がしめしずと同い年で妹が元太の一個下のため、メンバー達が息子のように思えて可愛くて可愛くて仕方がなかったと言っていました。

まさか母がここまでトラジャを好きになると思わず、私たち娘もとても驚きました。

「子供が趣味。娘たちの笑顔を見ることが私の1番の幸せ。」と言っていた母。

携帯の待ち受け画面は以前、私たちから贈った誕生日プレゼントが寄せ集められた写真だったのですが、いつしかトラジャになり、しかも自分でティジェなどを張り付け可愛く加工した待ち受け画面に変わっていました。笑

YouTubeなど動画やインスタが上がれば即刻LINEが入り、先に見ようとすると「ちょっと待ってて！今 洗い物するから一緒に見よう！」と怒られ、テレビの前で正座して見たこと、雑誌も離れて暮らす私の金銭面を心配し、忙しいのに毎回本屋を駆け回り全部欠かさず買ってくれて、帰省する度に嬉しそうに見せてくれました。

母は老眼で段々視力が悪くなっていたのですが、老けて見えるから嫌だと絶対に嫌がっていた眼鏡もトラジャの記事を読む為に、写真を綺麗に見る為に購入し、眼鏡を掛けて嬉しそうに雑誌を見ていたそうです。

最近だと、東海テレビ「スイッチ」の放送直後に中津川の馬籠宿に妹と行き、ロケ地巡りをした写真が送られてきました。今度は一緒に行こうね、という文章も。まだ行けてないです…。そうやって約束した一緒に行きたい所は本当に本当にまだ沢山ありました。

母は倒れた当日、体調不良ながらも、どうしてもこれだけは見たい！と、その日の朝に放送していたちゃかちゃん、海、元太が生出演していた「バゲッド」をしっかりと見てから逝ってしまったようです。この話を聞いた時はちゃっかりしている母に笑ってしまいましたが、母は最期の最期までしっかりとトラジャのファンでした。

今年はトラジャを好きになったことで本当にたくさん母と出掛けることが出来ました。

コンサート前は何着て行こう！とショッピングに行ったり、帝劇でのSHOCKを始め、（単独公演は仕事で行けませんでした）アイランドフェスティバル、Summer paradise2019、最期は梅芸でのSHOCKでした。SHOCKから始まりSHOCKで終わっていますね。

サマパラでは近くのお立ち台にちゃかちゃんが来てくれて母は「今絶対見つめて微笑んでもらえた！」と興奮して喜んでいました。私もその光景を真横で見ていました。ちゃかちゃん、母の最初で最後のファンサービスをありがとう。

母はしめを見るたびに可愛い可愛いと言っていつも「しめちゃんって何であんなに可愛いんだろう、、天使だね」とメロメロで視線泥棒だと言っていました。しめ、母に癒しをありがとう。

私は母に恋愛相談とかはしてきませんでした。ですが、しーくんが好きな私は、母にしーくんの話をたくさん聞いてもらって、なんだか恋愛話をしているような感覚でとても楽しかったのです。しーくん、お話のきっかけを作ってくれてありがとう。

母が初めてトラジャを生で見たのは帝劇のSHOCKでした。松松を見て「本当に2人は似てるね！チップとデールに似てるって言われてるのが納得できた！」と話し私も「だよね！！可愛いよね！」といわゆる“ジャニオタ“のような会話が出来て楽しかったです。松松、母と私を友達のような感覚にしてくれてありがとう。

母は幼い頃から保育士が夢で、実現させ、若くして園長に就任しました。如恵留くんが保育の勉強をしていると知るととても喜び、如恵留くんのメンバーへの対応を保育士目線で褒めていました。「園長先生です」団扇を作ろうかな！とも言っていました笑　

また、ピアノが好きな母はサマパラで演奏していた夢ハリを耳コピして弾くのが老後の楽しみ。と嬉しそうに話していました。あと母が好きだった青の時代のピアノも！いつかトラジャで聞いてみたいなあ、、如恵留くん、たくさんの共通点をありがとう。

最後に海。母はトラジャのみんなが大好きでしたが、海だけは「やっぱり海ちゃん可愛い」と少しだけ特別扱いをしていました。(母は無意識にお気に入りの子は〇〇ちゃん、とちゃん呼びするのです笑)推しというものですね笑　

サマパラでは有難いことにメンステとバクステの真ん中あたりの席だったので、海のソロは丁度真前で歌ってくれて、下を潜ることもできました。羽も手に入り「海ちゃんの羽！」ととても喜んでいました。

その後も「本当に良かった。冥土の土産だな〜！」とずっと言っていて、まさか本当に冥土の土産になるとは思いもしませんでした。

海の羽は母のアクセサリーケース（宝物入れ）にあり、行った先々のチケットと共に大事に取ってあったので、一緒に棺桶に入れ、母の手元に戻しました。

あまり自分から行動しなかった母がいつの間にかFCに入り(虎者の為だったようです)、お気に入りJr.は中村海人で登録していました。トラジャでは誰が一番好きなの？と聞くと少し照れながら「海ちゃんかな」と言った可愛い母を思い出します。海、母を少女に戻してくれてありがとう。

トラジャ、たくさんの楽しみ、幸せをありがとう。

本当にとてもとても楽しくて、これからもこうやって一緒にトラジャを応援していくんだろうな、と思っていました。

母は本当に虎者を楽しみにしていました。どれだけ疲れた日も、大変な仕事も、しんどくても虎者のことを考えると頑張れる！と言っていました。今でも奇跡のように思いますが、私と妹が当選し、チケットが届いた時、どちらも席がとても近かったので母に喜んで貰える…！と、とても嬉しかったことを覚えています。

妹が当選した日にちは11月4日でした。母が倒れた日から1週間後が4日でした。

あともう少しでした…。

倒れたその日、医師からはもう、脳に反応がなく、今は機械のおかげで何とか心臓を動かし呼吸をしている状態。手術も何も出来ず、ただ最期を待つしかない。と伝えられました。

何度も何度も現実逃避をし、母が目を覚まし一緒に虎者に行ける！という有り得ない奇跡を何度も、何度も願いました。

病室でも母の周りに家族、ペット、トラジャの写真を目を覚ましたときにすぐに見えるような位置に並べました。

トラジャの音楽もずっと流していたのですが、その時聞いたNamidaの結晶は今でも忘れません。眠る母の隣で聞いたNamidaの結晶は歌詞にとてもとても共感して、胸に刺さって痛かったです…。

初めてしっかりと歌詞の意味を理解しました。会いたい、会いたい。涙が止まりませんでした。

脳死状態で意識不明の母、いつ容態が変化するか予測出来ず、こんな気持ちで虎者を見に行く状態ではありませんでした。

ですが、トラジャの初めての大切な主演舞台、母がとてもとても、とても楽しみにしていた舞台、私達はどうしても会場に四つも席を開けることが嫌で、母の楽しみを中止するのが嫌で、形だけでも母と一緒に観劇したかったのです。

でも、でも、、と本当に、悩みました。舞台に行くのか行かないのか決めるタイムリミットが近づいたとき、それを察してか母の容体が急変しました。

半日で数値がじわりじわりと下がり、集中治療室での面会も特別対応に変わりました。

家族で夜通し母の手を握りながら側にいました。

結局、倒れてから長くて2週間と言われていた日にちを勝手に鵜呑みにしていた私の考えより遥かに早い、3日間程で母は亡くなりました。

31日、ハロウィンの真昼間でした。私たちの会話を聞いていたのか、11/4の虎者に合わせたかのように、翌日に通夜、翌々日に告別式を行い、1日体を休め4日、という完璧な流れで無事舞台に行く事が出来たのです。

私たちを困らせたく無かったのかな…馬鹿…。

こんな時まで母は本当に、どこまでも娘思いで、トラジャ思いでした。

当日はスタッフさんに許可を頂き、母の席に写真を置いて一緒に観劇しました。こんな形になってしまいましたが、母を連れて虎者を見ることが出来て少しだけでも報われたかな、と思います。

明日、11/24の京都公演は母の代わりに祖母を連れて観劇します。また母の写真を持って観劇させて頂く予定です。とてもとても楽しみです。

実は、今こうして手紙を書いているのも不思議です。受け入れなければいけない、受け止めようと頭では思っているのに、まだ心では現実が受け止められそうにないようです。

まだまだ若い、母の命を突然、しかも一瞬で奪っていった病魔が憎いです。

母のトラジャへの愛ともう一つ、この手紙で伝えたいことがあります。

皆さんも自分のお母さんを大事にして欲しいのです。アイドルのお仕事をしていると会える時間はとても少ないと思います。忙しくてもなるべく時間を作り、お話ししたり恥ずかしいと思いますが感謝を言葉で伝えて、手を握ったり、ハグをしたりして欲しいです…。

私は病室で寝ている母の手をずっと握っていたのですが、普段から手を繋ぐことも触れることも全くしていなかった為、母が今どんな容態なのか良いのか悪いのか比較することができず、本当に本当に悔しい思いでいっぱいでした。

ハグなんてしたこともないかもしれません。

今思い返すと最後に手に触れた確かな記憶は、サマパラの時に私がしーくんとハイタッチが出来て、それが嬉しくて無意識に隣にいた母の方に向き一緒に手を握り喜んだことです。

とても幸せな良い思い出です。

もっと触れていれば良かったなあ、とずっと頭の中は「ママ大好き」「会いたい」で埋め尽くされています。

でも、もう触れることも抱き締めることも伝える事さえもできないのです…。

誕生日とか特別な日だけでも良い、何で伝えてこなかったのか、と後悔しかありません。

今書いている内容は私の後悔を押し付けているだけかもしれません…。

ですが、本当に人生はいつ何が起こるのか分からないのです。私はこの一件でこれでもかという程、身をもって知りました。

また、クモ膜下出血は女性の40代からが多いそうです。みなさんのお母さんの年齢ぐらいかと思います。

健康診断だけではなく、脳ドックも受けることを勧めてみて下さい。

とても長くなってしまいましたが、どうか母と私たち家族の思いが伝われば、という一心で書きました。このタイミングで虎者の一幕のテーマが「究極の家族愛」。

繋がりを感じずにはいられませんでした。

私たち家族にとってTravis Japanは特別なグループです。トラジャのおかげで母の最後の一年が、とてもとても幸せな一年になりました。

決して大袈裟な言葉ではありません。 

Travis Japanを見るたびに、母を思い出し、私たち家族は笑顔になれます。

これからも母の想いを乗せて、みんなで応援します。Travis Japanが大好きです。

涙 涙 枯れるほど 泣いたあの日にさよならはまだ出来ないけれど、前を向いて明るく生きていこうと思います。

会いたい 会いたい 募るこの想い どうか

風よいつか 届けて夢の空へ。

2019.11.23

長くなりましたが、以上の内容でした。

今思い返すとチケット運も席運も全く皆無だった私含め家族が、こんなにも今年運が良かったのは全てここに繋がっていたのかな、、とも思ってしまいます。本当に異様でした。

今年は妹が高校を卒業し、母の自由な時間も増え、やっと家族でこうやって出掛けられるようになりました。

家族でジャニーズを追った日々はとてもとても楽しくて、ゆっくり長くこんな日々が続いていくんだろうなあと思っていました…。本当に、本当に楽しかったなあ。

職場での母はとにかく娘の話、トラジャ、ジャニーズの話ばかりしていて「今、とっても幸せ！」とよく言っていたそうです。

それはそれはとても楽しそうで幸せそうだったそうです。

あ〜あ、、Travis Japanのデビューを母と喜びたかったなあ…

書きたいように書いていたら、かなり論点からズレてしまいましたが、、

太くて短くて密な人生を歩んだ母。

最後の最後はTravis Japanでいっぱいでした。最後の最後が幸せで本当に良かったです。

また、私も11月は虎者のレポが毎日流れてきてくれるおかげで少し気を紛らわし、何とか保てていた部分もありました。

Travis Japanには感謝してもしきれません。

ありがとう。

人生はいつ何が起こるか分かりません。

皆さんどうか、いつが最後になっても悔いが残らないように、後悔なく丁寧に日々を過ごしてください。

私は今、もし一つだけ願いが叶うのなら宝くじが当たるでも超能力が使えるでも何でもなく、ただ母を抱き締めたいです。

私のよく分からない独り言にここまでお付き合い下さり、有難うございました。

今日は2019年最後の1日ですね。

どうかみなさま、良いお年をお迎えください。